うとうととして

古典を少しずつ読みます。

2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

物の人化と人の物化(ディーツ版128頁)

商品に内在する使用価値と価値との対立、私的労働が同時に直接に社会的な労働として現われなければならないという対立、特殊な具体的労働が同時にただ抽象的一般的な労働としてのみ認められるという対立、物の人化と人の物化という対立、---この内在的矛盾は…

机が商品として現れるやいなや、それは一つの感覚的であると同時に超感覚的なものになってしまう(ディーツ版85頁)

商品は、一見、自明な平凡なものに見える。商品の分析は、商品とは非常にへんてこなもので形而上学的な小理屈と神学的な小言でいっぱいなものであることを示す。商品が使用価値であるかぎりでは、その諸属性によって人々の諸欲望を満足させるものだという観…

米国から英国への綿花、穀類輸出(ディーツ版475頁)

米国から英国への綿花、穀類輸出(ディーツ版資本論第1巻475頁) 表 米国から英国への綿花輸出推移(1846-1860) (単位はトンに換算しました。) 綿花(トン)1846 1823211852 3472841859 4362231860 506159 表 米国から英国への穀類輸出 単位はトンに換算…

リンネルは上着のうちに同族の美しい価値魂を見た(ディーツ版66頁)

上着の生産では、実際に、裁縫という形態で、人間の労働力が支出された。だから、上着のなかには人間労働が積もっている。この面から見れば、上着は「価値の担い手」である。といっても、このような上着の属性そのものは、上着のどんなにすり切れたところか…

どんなに過度労働がロンドンの製パン工をかたづけてしまうか(ディーツ版282頁)

われわれは、どんなに過度労働がロンドンの製パン工をかたづけてしまうかを聞いたが、それでもなお、ロンドンの労働市場はドイツ人や他の命がけの製パン業志願者であふれているのである。 (岡崎次郎訳) 英国にドイツからの(また他の地域からの)移民が多く…

労働力の所有者は、今日の労働を終わったならば(ディーツ版185頁)

労働力の所有者は、今日の労働を終わったならば、明日も力や健康の同じ条件のもとで同じ過程を繰り返すことができなければならない。だから、生活手段の総額は、労働する個人をその正常な生活状態にある労働する個人として維持するのに足りるものでなければ…

 ある歴史的な精神的な要素を含んでいる(ディーツ版185頁)

食物や衣服や採暖や住居などの自然的な欲望そのものは、一国の気象その他の自然的な特色によって違っている。他方、いわゆる必要欲望の範囲もその充足の仕方もそれ自身が一つの歴史的な産物であり、したがって、だいたいにおいて一国の文化段階によって定ま…

これらの室の一つには8人が寝ているが(ディーツ版718頁)

これらの室の一つには8人が寝ているが、その室は奥行12フィート10インチ、間口12フィート2インチ、高さ6フィート9インチだった。平均容積は室内に出張った部分も含めて一人当たり約130立方フィートだった。 (岡崎次郎訳) 検算してみます。 1フィート=0.…