うとうととして

古典を少しずつ読みます。

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

使用価値は物としてのわれわれにそなわっているものではない。(ディーツ版97頁)

「ボタンまでかけた上着の現身(うつしみ)にもかかわらず、リンネルは上着のうちに同族の美しい価値魂を見たのである。」(ディーツ版66頁、岡崎次郎訳。) 66頁から、97頁、100頁と、少しずつ間をおいて、似たような内容が出てきます。 だが、先まわりする…

もし労働者が自分の処理しうる時間を自分自身のために消費するならば(ディーツ版247頁)

資本家は労働力をその日価値で買った。 一労働日のあいだの労働力の使用価値は彼のものである。つまり、彼は、労働者を一日のあいだ自分のために働かせる権利を得たのである。 だが、一労働日とはなにか? とにかく、自然の一生活日よりは短い。 どれだけ短…