うとうととして

古典を少しずつ読みます。

2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

そこで今度はこれらの労働生産物に残っているものを考察してみよう(ディーツ版23巻52頁ほか)

資本論第1巻第1章に凝固、凝固物ということばが出てきます。凝固物ということばはもののたとえです。マルクスは不静止/運動を流動状態、存在/対象性を凝固・凝固物・凝固状態または結晶とたとえています。凝固、凝固物・凝固状態というたとえはブログ主には…

委員会報告書は、素朴に次のように言っている(ディーツ版23巻262-263頁)

委員会報告書は、素朴に次のように言っている。時間、すなわち他人の労働を取得する時間を失い、またそれによって「利潤を失う」といういくつかの「有力会社」の心配は、13歳未満の子供や18歳未満の少年に12〜16時間にわたって昼食を「とらせないでおく」た…

これまでに明らかにしたように、剰余価値は流通から発生することはできないのだから(ディーツ版23巻179-180頁)

これまでに明らかにしたように、剰余価値は流通から発生することはできないのだから(『資本論 第1巻』ディーツ版23巻179-180頁) 2023年8月3日に取り上げた箇所です。 これまでに明らかにしたように、剰余価値は流通から発生することはできないのだから、そ…

それは、しだいに、馬車生産をそのいろいろな特殊作業に分割するものになり(第12章 分業とマニュファクチュア、のあちこち)

第12章 分業とマニュファクチュアの岡崎次郎訳には、専有ということばがしばしば出てきます。意味は、『資本論』では、「専門分化した」ということのようです。学術的な文献で裏付けたわけではありませんが。 それは、しだいに、馬車生産をそのいろいろな特…

未開人があらゆる戦争技術を個人の知能として用いるのと同じように(ディーツ版23巻382頁)

未開人があらゆる戦争技術を個人の知能として用いるのと同じように、独立の農民や手工業者が小規模ながらも発揮する知識や分別や意志は、今ではもはや作業場全体のために必要なだけである。 (・・・)(岡崎次郎訳、ディーツ版23巻382頁) ここは知能だとう…