うとうととして

古典を少しずつ読みます。

2024-01-01から1年間の記事一覧

少年少女といっしょに隊をつくって作業する既婚婦人は(ディーツ版23巻421頁)

少年少女といっしょに隊をつくって作業する既婚婦人は、「親方」と称して隊全体を雇っている一人の男によって、一定の金額で農業者の使用に任される。これらの隊は、しばしば自分の村から何マイルも離れて移動し、朝晩路上で見かけるところでは、女は短い下…

作業隊制度は、近年ますます拡大されてきたが(ディーツ版23巻724-725頁)

作業隊制度は、近年ますます拡大されてきたが、それは明らかに隊の親方のために存在するものではない。それは大借地農業者かまたは大地主の致富のために存在するものである。借地農業者にとっては、自分の手元におく労働人員を正常の水準よりもずっと少なく…

犬賃金(ディーツ版23巻704-705頁。)

(・・・)次の表は、ブランフォード、ウィンバーン、プールの付近の三か村で支払われた賃金を示している。これらの村はG・バンクス氏とシャフツベリー伯との所有地である。この「低教会派」の法王、このイギリスの敬虔派の頭目が、バンクス氏と同様に、労働…

機械が筋力をなくてもよいものにするかぎりでは(ディーツ版23巻416頁)

(・・・)「どんな人間的心情も」、と報告書は言う、「証言によれば9歳から12歳の少年たちによって行なわれるという労働量のことを考えれば、両親や雇い主のこんな権力乱用はもうこれ以上許されてはならない、という結論にどうしても達せざるをえない。」(…

W・クックスリ会社 (ディーツ版23巻515頁)

(・・・)W・クックスリ会社 (ブリストルの針 、鎖などの製造業者) は、その事業で自発的に工場規制を実行した。(・・・) (ディーツ版23巻515頁。岡崎次郎訳。太字強調はブログ主。) 針とあるところは、原文ではNagelで、釘の意。ミスプリでしょう。

そこで今度はこれらの労働生産物に残っているものを考察してみよう(ディーツ版23巻52頁ほか)

資本論第1巻第1章に凝固、凝固物ということばが出てきます。凝固物ということばはもののたとえです。マルクスは不静止/運動を流動状態、存在/対象性を凝固・凝固物・凝固状態または結晶とたとえています。凝固、凝固物・凝固状態というたとえはブログ主には…

委員会報告書は、素朴に次のように言っている(ディーツ版23巻262-263頁)

委員会報告書は、素朴に次のように言っている。時間、すなわち他人の労働を取得する時間を失い、またそれによって「利潤を失う」といういくつかの「有力会社」の心配は、13歳未満の子供や18歳未満の少年に12〜16時間にわたって昼食を「とらせないでおく」た…

これまでに明らかにしたように、剰余価値は流通から発生することはできないのだから(ディーツ版23巻179-180頁)

これまでに明らかにしたように、剰余価値は流通から発生することはできないのだから(『資本論 第1巻』ディーツ版23巻179-180頁) 2023年8月3日に取り上げた箇所です。 これまでに明らかにしたように、剰余価値は流通から発生することはできないのだから、そ…

それは、しだいに、馬車生産をそのいろいろな特殊作業に分割するものになり(第12章 分業とマニュファクチュア、のあちこち)

第12章 分業とマニュファクチュアの岡崎次郎訳には、専有ということばがしばしば出てきます。意味は、『資本論』では、「専門分化した」ということのようです。学術的な文献で裏付けたわけではありませんが。 それは、しだいに、馬車生産をそのいろいろな特…

未開人があらゆる戦争技術を個人の知能として用いるのと同じように(ディーツ版23巻382頁)

未開人があらゆる戦争技術を個人の知能として用いるのと同じように、独立の農民や手工業者が小規模ながらも発揮する知識や分別や意志は、今ではもはや作業場全体のために必要なだけである。 (・・・)(岡崎次郎訳、ディーツ版23巻382頁) ここは知能だとう…