うとうととして

古典を少しずつ読みます。

2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ひとたび、使用価値として役立つ場所に達すれば、商品は、商品交換の部面から消費の部面に落ちる。(『資本論』ディーツ版23巻119頁。)

今回、岡崎次郎訳、一部変更した訳文、ドイツ語原文の修飾語を取り去って構文を簡単にしたもの、の順に記しています。 「落ちる」「脱落する」が資本論第1巻第3章に何回か登場するのですが、例えば一つめの引用では、商品交換の部面と消費の部面とに優劣があ…

イギリスの枢密院医務官で『公衆衛生』に関する報告書の主任編集者であるドクター・サイモンは(ディーツ版23巻421頁。岡崎次郎訳。)

イギリスの枢密院医務官で『公衆衛生』に関する報告書の主任編集者であるドクター・サイモンは次のように言っている。「それによって生み出される害悪を知っているために成年婦人のいっさいの包括的な産業的使用を私が強い嫌悪の念を持って見るのもやむをえ…

非常にさまざまな種類の軽い模様つきの趣味品までが織られていた織物部では(ディーツ版23巻434頁)

これに反して、非常にさまざまな種類の軽い模様つきの趣味品までが織られていた織物部では、客体的な生産条件にはまったくなんの変化も起きなかった。(『1844年および1845年4月30日に終わる四半期の工場監督官報告書』を踏まえて記述した箇所。ディーツ版23…

この欲望の性質は、それがたとえば胃袋から生じようと空想から生じようと、少しも事柄を変えるものではない。(ディーツ版23巻49頁。)

資本論第1章第1節で、次の記述があります。 商品は、まず第一に外的対象であり、その諸属性によって人間のなんらかの種類の欲望を満足させる物である。この欲望の性質は、それがたとえば胃袋から生じようと空想から生じようと、少しも事柄を変えるものではな…

もし炭槽が不正に大きくされたならば(ディーツ版23巻522頁)

(5)不正な度量衡。労働者たちは、2週ごとでなく1週ごとの支払、運炭槽の容積によらないで重量による計量、不正な度量衡の使用の防止などを要望する。 (第1071号)「〔質問〕もし炭槽が不正に大きくされたならば、労働者は2週間の予告期間をおいてその鉱…

『児童労働調査委員会。第5次報告書。1866年。』別付25ページ、第160-第163号。(まとめ)

『児童労働調査委員会。第5次報告書。1866年。』別付25ページ、第160-第163号をまとめておきます。 (160)上記の製造業の諸部門すべてに法の保護が拡張されて、適度かつ規則正しい労働時間と作業場のより良い衛生状態が保証されれば、これら諸部門において…

男女の子供はほかのだれにたいしてよりも彼ら自身の親にたいして保護される必要があるということは(ディーツ版23巻513頁。)(続き)

2024年5月27日の記事の続きです。 In the summary of the evidence by the Children's Employment Commissioners of 1840 (2nd Report, 1843, p.195,) the Commissioners state upon the subject as follows:--- "In all cases the persons that employ mer…